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幼児がつまづくひき算の難しさは〇にある

2024/04/24

まず引き算の前に足し算から学びます。

足し算の場合は、特に問題は起こりません。

なぜなら足される数・足す数のどちらも目の前に見えるものを合わせればよいからです。

引き算は足し算とは異なる複雑な操作です。

足し算では数を合わせて増やすのに対して、引き算では数を減らしていくことが求められます。

子供たちにとっては、この逆の操作を理解するのが難しいことがあります。

例えば、上の絵のえんぴつの足し算を引き算に変えて考えてみましょう。

5本ある鉛筆から2本を取る場合、目の前に見える鉛筆で操作をするのは簡単です。

5本の鉛筆から2本を取ってしまえば、残っている鉛筆は3本とはっきり分かりますね。

それを立式したらどうなるでしょうか。

5-2

となりますね。

式の中には5と2の数字があるため、子どもたちはどうしても5の量と2の量を思い浮かべます。

結果、5と2を合わせた量が浮かんできます。そして、、、

5-2=7

と答えます。

これは式の数字だけを見て起こる結果です。

幼児ほど式にすると目に見える数字の印象が強い。

なぜひき算となるのか、最初の鉛筆をとる、というストーリーを印象づける必要があります。

「残りの答えは7になるかな?」と考えることで、子どもたちに引き算の理解を促すことができます。

引き算は少し難しいですが、工夫を凝らした教え方で子供たちに理解させることができます。

引き算を理解するために

様々な半具体物の教具を使って、引いたら数が少なくなる体験をしてもらうのが一番です。

乗客が降りたら残りの乗客の数は?

つみきの電車や人形をつかって実際に乗り降りをします。

駐車場から車が出ていったら、残った車の台数は?

玩具のミニカーを使って実際に操作をさせてください。

そして、必ず実際の操作と数式を伴わせて考えさせます。

なくなる数が【ー】の記号の後に来ることを常に体感してもらうことがポイントです。

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書き手プロフィール

講師:片岡蘭

数学教育協議会会員
シナプスメソッドの教育で算数・数学を15年学習しました。講師になって11年。自身の経験を活かし新たな教材を日々開発しています。『論理パズル』を一手に手掛けました。

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TEL : 052-720-7900

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