日常身近にあるもの
長方形や正方形がしきつめれた床や天井、そして障子などのような日常身近にある実在例を適切な学習素材としてとりあげます。
発展して、平行四辺形・台形・たこ型・ひし形、そして一般の四角形や三角形によっても平面をしきつめることができます。
そして、このようなしきつめ図の中には、四角形の様々な性質が隠されています。
合同な四角形をしきつめることによって、発見できる四角形の性質
「しきつめ図形」では、厚紙などで作ったいろいろな四角形や三角形を使って平面をしきつめていき、その過程で四角形、三角形の分類、性質をはじめとする算数の幾何分野を学習していきます。
なぜ、しきつめ図形を学習に取り入れるのかというと、「どんな四角形でも平面がしきつめられる」という事実があまり知られていないばかりでなく、つまりは「四角形の内角の和は360度」ということがすぐには納得されない中、合同な四角形をしきつめることでそれが一目瞭然にわかり、確かめることができるからです。
内角の和だけでなく、重要な初等幾何の内容の多くがしきつめ図形の中にふくまれています。
その内容をひとつひとつ拾い出だすことによって、自然に図形学習をすすめられるということになります。
しきつめ図形の優れているところ
紙で切り取った「ものの形」を扱うことから、重ねることで、合同だということがいつでも確かめられます。
また、木やプラスチック、発泡スチロールなどの板を使わず紙を使うことで、厚さは意識されず、平面だけが浮き出てきます。
そして、まわしたり、裏返したりなど自由に操作でき、なおかつその操作が簡単で実証できていながら、意外性をもっています。
これらの優れているところは「楽しくて、分かる授業」の条件を満たしてくれるものでもあります。
しきつめをしていくなかで、回転、平行移動、裏返しなどの具体的な操作が含まれていて、その操作自体も学習対象になります。
3歳からジグソーパズルを利用した図形学習などに応用しており、中学生でも合同条件に活かしています。
次のブログで幼児期から低学年におけるジグソーパズルの学習効果について考えます。
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書き手プロフィール
数学教育協議会会員
シナプスメソッドの教育で算数・数学を15年学習しました。講師になって11年。自身の経験を活かし新たな教材を日々開発しています。『論理パズル』を一手に手掛けました。
幼児からのさんすう×ことば/シナプス
名古屋市東区筒井3-20-3
TEL : 052-720-7900
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