同じ数ずつ分けよう。3歳向け解き方
年少さんの算数の家庭学習について保護者様からご質問がありました。
例えば、「8個のあめを2人で同じ数ずつ分けましょう」という問題についてです。
小学3年生は「8÷2=4」で求めますが、幼児さんは割り算をまだ習っていません。
年少さん向けの問題ですから、分かりやすいように問題にはイラストがあります。
そして式は書く必要がありません。
実際にやってみよう
ご家庭で初めてわけっこの問題をする場合は、具体物を準備するとより丁寧に理解できます。
あめ8個(実物がなければつみきでOK)、
お皿2枚(好きなぬいぐるみ2体があればなお良い)を用意します。
そして「仲良くわけっこしようね」と声掛け、配ります。
絵を書いてみよう
具体物で十分理解できたら、絵を書いて解く方法もあります。
配った数だけあめの絵をそれぞれの子どもの吹き出しの中に書き、配り終えた数だけ上のあめの絵にバツを書いて解きます。
あめの絵を書くのが難しかったり、時間がかかったりする場合は、丸を書きます。
配り方
子どもによって色々な配り方をすると思います。
一般的には
- 1個ずつ振り分ける方法: あめを1個ずつ配る。
- 2個ずつ振り分ける方法: あめを2個ずつ配る。「に、し、ろ、は、と」と覚えて唱えると便利です。
- 5個ずつ振り分ける方法: あめの数が多い問題の時。最後に多い人から少ない人へ配り調整します。
- 10個ずつ振り分ける方法: あめの数が多い問題の時。最後に多い人から少ない人へ配り調整します。
などがあります。
幼児さんがする配り方で一番多いのは、1個ずつ配る方法です。
すぐに答えはでないもの?
大人から見れば「8は4と4」とすぐわかります。
数の合成、分解を学んだ子であれば、「4と4で8」、「8は4と4」は学習済みなので、この問題に応用できるはずです。
いままで
「8=4+?」
など、一つの数字を答える問題をやってきていて、
それは解けても、
「8=?+?」
の二つの数を考えることは難しく、
ハードルが一つ上がります。
まだ二人に分けるのは簡単でも、それが3人、4人、と分ける人数が増えるとよりイメージできません。
では2個ずつ配る方法はどうでしょうか。
これは「に、し、ろ、は、と」と唱えてわけっこしやすそうですね。
分ける数が多い問題では「2個ずつ配ったらどう?」とアドバイスしてみましょう。
2個ずつ配った方が早いな、と子どもが感じたら次からもその配り方をするでしょう。
いつまで1個ずつ配るやり方でいいの?
保護者様が心配になった点です。
効率的に配る方法を教えても、1個ずつ配る方法をお子さまが選択することもあるでしょう。
結論、その場合そのままで大丈夫です。
自分の中で納得がいっていなかったり、分ける数によって、これは2個ずつ配っても大丈夫だな、と見当をつけられなかったりしているのです。
そして1個ずつ配ることは、かけ算・わり算の土台となります。
1個×2人=2個
2個×2人=4個
3個×2人=6個
4個×2人=8個
と配っています。
将来的にはかけ算で配れる数の見当をつけることにつなげます。
子ども自身がわり算からかけ算を見つける過程が大事だと考えますので、幼児期に土台を丁寧につくってあげたいですね。
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書き手プロフィール
数学教育協議会会員
シナプスメソッドの教育で算数・数学を15年学習しました。講師になって11年。自身の経験を活かし新たな教材を日々開発しています。『論理パズル』を一手に手掛けました。
幼児からのさんすう×ことば/シナプス
名古屋市東区筒井3-20-3
TEL : 052-720-7900
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