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算数で身に付けたいチカラとは?愛知県の中学入試問題出題傾向2020年度

2020/03/28

早い春休みを迎え、新中学生は入学準備を着々と進めていることでしょう。

算数・数学について、今、中学校が求めている、伸ばしたいと思っているチカラを、2020年度の愛知県の中学入試問題から読み取っていきたいと思います。

それを踏まえて、普段の学習で習慣化したいことがあります。


算数の全体的な出題傾向とは

  • 計算の出題が減少し、文章題の出題が増加。
  • 出題された計算は、約7割が正解できる難易度に偏っています。
  • 計算以外は3割以下の正答率の問題が13%と、他の科目と比べてもかなり大きな割合を占めています。
  • 難易度の高い問題では、立体図形の出題が増加。

例年通り、どの分野においても調べたり、数えたりしたことを整理し、筋道を立てて考える問題が多いです。

特に、「場合の数」「論理」「速さ」「立体図形」の出題が多かったです。

与えられた条件を明確にまとめ、新たに分かったことを利用する必要があり、全ての単元において、そのような力が求められていた、といえます。


計算で求められるチカラ 普段、意識することは?

思考力を重視する学校では、計算問題は1~3題の出題ですが、かわりに文章題や図形などの問題の中で計算力を問う傾向にあります。

計算練習では、速さも大切ですが、正確に計算することも大切です。

さらに、計算の途中で約分をする、分配法則を使うなどの「計算の工夫」が大切です。

文章題や図形の問題を解くときの計算においても、小数・分数のどちらを使うと効果的かを考えて、工夫できるところは工夫して、より速く正確に計算できるよう数感覚を磨くことが、計算力の向上につながることでしょう。


算数の記述問題で求められるチカラ 習慣化したいこと

算数における記述問題では、式や考え方を書きます。

次のように大きく2つに分類されます。

  • 解答を求めるための過程を説明するもの「求め方」
  • 公式やきまり、法則がなぜ成り立つのか理由を説明するもの「証明」

大半の問題は「求め方」の記述ですが、最近は「証明」を出題する学校が増えてきています。

記述問題の割合は、昨年と比べて急増しており、新たに記述問題を出題する学校が増えました。

算数の学習では、答えがあっていればいい、ではなく、式や図を書き、なぜその解法になるのかを考え、過程や式の意味を大切にする習慣をぜひ身につけておきたいです。


どのような問題がでるのか。

全体としては、例年通り、以下の内容の出題が多く、大きな変動はありませんでした。

  • 計算
  • 速さ
  • 平面図形の面積
  • 立体の体積

その一方で、「数の大小」や「調べる数論」など数論に関する出題も多く、基礎力はもちろんのこと、それを応用させる力を問われることが多いです。

中学入試の算数では、以下のような正答率40%以下の問題が合否に大きく影響します。

  • 相似比総合(平面図形)
  • 立体の個数と性質
  • 図形に関する問題
  • 論理的思考力が問われる数の大小
  • 旅人算
  • 立体の表面積
  • 図表パズル

これらの難易度の高い問題は全体としての出題割合を多く占めてもいました。


2020年算数で目を引く問題は?南山中学女子部

南山中学女子部では、複数の条件を比べ、共通点と相違点に着目する問題がだされました。

  • 62の約数を小さい順にすべて答えなさい。
  • 令和2年1月25日現在、イチローさんのおばあさんは64才です。おばあさんの年令64は令和年2で割り切れます。1年後には、おばあさんの年令65は令和年3で割り切れません。次におばあさんの年令が令和年で割り切れるのは、いまから何年後ですか。

知識、技術を端的に問う問題から、もう一歩深く考える問題へと変わってきていますね。


学校によっても出題傾向が違いますので、過去問を分析して、学校が受験生に求めていること、メッセージや思いを読み取りたいですね。

現在の中学入試では、どの分野でも、与えられた情報を自分なりに整理し、論理的に説明できるチカラが必要です。

そのチカラを早くから養える教科として最適なのは、算数だといえるでしょう。

算数で養ったチカラを社会や理科へと応用していってほしいですね。


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書き手プロフィール

塾長 片岡聡子

塾長 片岡  聡子

数学教育協議会会員
幼児からのさんすう専門塾を開講して30年、延べ2,000人近い子どもたちの教育に携わってきました。その経験と実績から『シナプスメソッド』を立ち上げ、子どもたちに提供しています。そして日々子どもたちに寄り添った教材開発を挑戦し続ける毎日です。

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