『8と9ではどちらの数が大きいですか』 ➡ 『どちらの数が多いということ?』
レベルアップチャレンジの日、
レベルアップチャレンジとは、1ヵ月ごとに行う、学習の定着度を確かめる日です。達成感や喜びを感じられるよう合格証を授与しています。1人1人学習のスピードも、取り組み方も違います。それぞれが1歩先のステップ・レベルを目指し、自分で目的意識を持って、日々の学習に取り組めるようにというのがねらいです。
『8と9ではどちらの数が大きいですか』と言う問題をじっと眺めていたSさん。
口を開いて『どちらの数が多いということ?』と聞き直してきました。
更に『サイコロタイルを使っていいか。』とも聞いてきました。
3歳からシナプスの水道方式で数を学んできた成果で、“数字は量を伴っている”の理論に基づき、8と9を半具体物のサイコロタイルで確かめたいということでしょう。
サイコロタイルを並べて『8と9どちらが……?』と聞かれれば、それは「大きい/小さい」ではしっくりこないのは至極当然。「多い/少ない」と表現したくなります。
モノの数量は『多い/少ない』、数の世界は『大きい/小さい』
そこで、片岡もハタと考えてしまいました。
小学1年生の算数の教科書を調べてみると、『どちらの数が大きいですか。』や『8は9より1つ大きくなります。』の表記でした。
なぜ「大きい/小さい」なのか?全国の水道方式の権威の先生方に疑問をぶつけてみました。
結論から言うと、モノの数量は『多い/少ない』、数の世界は『大きい/小さい』とまとめられます。
『どちらの数が多いと言うこと?』と言い換えて質問してきたSさんは、サイコロタイルを使って数字をモノの数量、すなわちタイルの個数に置き換えて思考した、と言うことでしょう。
権威の先生方曰く、『数が大きい』『数が多い』の意味は厳密に言えば異なっている訳です。
抽象概念の違いに違和感を抱き、行動したSさんの幼児期での理解は「まだわからなくていい、そのうちわかる」
どう異なっているかを子どもたちに説明するのは、ここで述べてきたように相当難しいのですが、Sさんは幼児にしてこの違いに違和感を抱き、疑問をぶつけてきてくれました。
シナプスの学習目標の根幹である、“何事も自分の頭で考えられる子”に成長しているな!と実感できたひと時でした。
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書き手プロフィール
塾長 片岡 聡子
数学教育協議会会員
幼児からのさんすう専門塾を開講して30年、延べ2,000人近い子どもたちの教育に携わってきました。その経験と実績から『シナプスメソッド』を立ち上げ、子どもたちに提供しています。そして日々子どもたちに寄り添った教材開発を挑戦し続ける毎日です。
幼児からのさんすう×ことば/シナプス
名古屋市東区筒井3-20-3
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TEL : 052-720-7900
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