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家庭でできる。楽しく学ぶひらがなの方法~かなづかい⑤~「じとぢ、ずとづ」四つがな

2020/11/05

家庭でできる。楽しく学ぶひらがなの方法 目次


「じとぢ、ずとづ」

俗に四つ仮名といわれていますが、だいたい鎌倉時代までは、はっきりした別の音であったとされています。

それ以後混同が進み、江戸時代になると「仮名文字使蜆縮涼鼓集(かなもじづかいけんしゅくりょうこしゅう)」という本が出版されます。

これは「蜆しじみ・縮ちぢみ・涼すずみ・鼓つづみ」をそれぞれ音読みして題名としたもので、この四つ仮名の使い分け辞典です。

このころ、この混同が広くみられるようになったのでしょう。

現在、音韻的には「ヂ・ズ」が生き残っていますが、表記の上では、「じ・ず」を使うことになっています。

ただし、例外があります。

次の二つです。

①複合語・派生語の時におこる連濁の場合。

 木+つち→木づち

②同音連呼の時

 つづく、ちぢむ

これらを丸暗記させるのではなく、少しでも子どもたちが語構成に目を向けたり、あるいは日本語そのものに関心を持ったりするように指導したいものです。

「ず」と「づ」

「ず」のつくことばをあつめます。

ね「 」み→ねずみ

「づ」を使うものが入っていてもかまいません。

いろいろノートに書いてみましょう。

この段階ではどちらの表記もみとめてあげます。

みんな学習したあとで、このページにもどってまちがいなおしをしたらいいのです。

「ず」と「づ」はどんな音かな。

濁音のひらがな表を用意します。

入門編②で作った文字カードを使って、もう一度50音表を作っても良いでしょう。

「ず」と「づ」はどんな音か、気づいたことを聞いてみましょう。

  • 両方とも「う」段の音

など。ふつうは、「ず」を使うことを教えます。

大切なことは、「ず」と「づ」が同じ音であることです。

これは、見た目は絶対に違うひらがななので、納得できない子もいるでしょう。

けれど、一つ一つ発音させてみればいいのです。

ざじずぜぞ、だぢづでど

ちがう音として発音できる子はいないでしょう。

「つる」に名前をつけよう(複合語)

「  」つる

「 」にはいる言葉を考えます。

ほとんどの子は「おりづる」と書くのではないでしょうか。

これは「かんむりづる」ですが、どんな名前でもかまいません。

子どもの命名にしたがってください。

「ぼさぼさづる」「とさかづる」などが出るかもしれないですね。

こちらから何も言わなくても子どもは「づ」と言い、「つ」の字に「゛」をつけます。

どんな時に「づ」を使いますか。

あらためて、子どもにといます。

次の二つを確認します。

  • もとのことばが「つる」の時。
  • 「おりつる」「かんむりつる」のように「つる」のままでは言いにくい時。

二つ目は気づきにくいので、こちらか教えます。

「つる」の複合語がすべて「~づる」になるとはかぎりません。

「加茂鶴」は「かもつる」といいます。

言いやすいように濁点がつきます。

「つる」で二つを確認したら、あとは「つくえ」や「つち」やいろんなものに広げていきます。

いろいろな「づ」

  • 「べんきょう」する「つくえ」→▢▢▢▢▢▢▢▢

▢に入ることばを考えます。→べんきょうづくえ

  • 「かなづかい」の「づ」はどうして「づ」かな。

「かな」とはひらがなのことです。

→「かなもじのつかい方」だから、「かなづかい」です。

「かなずかい」→「かなすかい」

「かなづかい」→「かなつかい」

の比較をすると分かりやすいです。

「じ」と「ぢ」

「じ」と「ぢ」もおなじ音です。

ふつうは、「じ」をつかいます。

ひつじ、そうじ、くじら、など。

ほかにも「じ」のつくことばを書いてみましょう。

ふたつのことばをくっつけた後の「ち」(複合語)

  • ふたつの ことばが くっついてできたことばで、あとのほうのことばが、もともと「ち」だったものが、にごったときには、「ぢ」をつかいます。

「はな」+「ち」→□□□

「ゆのみ」+「ちゃわん」→□□□□□□□

□に入ることばを書きましょう。

はなぢと、ゆのみぢゃわんです。

二つならんでいるときの「ぢ」と「づ」(同音連呼)

ひとつのことばのなかで、

「ちぢ・・・」→ちぢむ、ちぢれる

「つづ・・・」→つづく、つづみ

と、ならんでいるときも、「ぢ」「づ」をつかいます。

聞いたことばを書いてみましょう。

以下のことばを音読してあげて、書かせてみましょう。

  • よこづな
  • かなづち
  • ばかぢから(ばかが気になる方はおおぢからでも)
  • どこまでもつづくみち

などなど

おまけの「い」と「ゆ」

おかあさんの 「ゆー」ことを よくきこう。

この「ゆー」のおとは、「いう」と、かきます。

よんでみましょう。

  • なんという おおきな こえだ。

これで「かなづかい」の学びはお終いです。

おわりに

かなづかいの歴史は浅く、もっと良い学び方があれば、どんどん更新していきます。

またこれをひらがなの最初の学びとして限定的に行わず、定着していない子には、いくつであってもくりかえしやらせてみて下さい。

高学年なら、「長音」や「音節」などの用語を使って教えても良いでしょう。

言語の学びは、らせん的にくりかえしされるべきものなのです。


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書き手プロフィール

塾長 片岡聡子

塾長 片岡  聡子

数学教育協議会会員
幼児からのさんすう専門塾を開講して30年、延べ2,000人近い子どもたちの教育に携わってきました。その経験と実績から『シナプスメソッド』を立ち上げ、子どもたちに提供しています。そして日々子どもたちに寄り添った教材開発を挑戦し続ける毎日です。

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