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家庭でできる。楽しく学ぶひらがなの方法~入門編②~系統だてて

2020/08/14

家庭でできる。楽しく学ぶひらがなの方法~入門編①~はこちら

文つくり~お手紙~

さて、書ける字が増えてきたら、文つくりに挑戦です。

入門編①と並行して行います。

子どもとの会話の中で、みんなに伝えたいことを言う時間をとります。

毎日の習慣にしてもいいですね。

子どもたちは、いろんなことを言います。

それをそのまま書かせてみます。つまり、お手紙を書きます。

前述の『あいうえおのき』の後半を読んであげるのもいいでしょう。

もちろん、まだひらがなを全部習ってはいないので、書けないことばがたくさんあります。

それは、〇で表しておけばいいでしょう。

書きたいことばが、いくつの音でできているか、そしてそのうちどれとどれが書けるのかを、しっかり子どもがつかんでいればいいのです。

この段階では、かなづかいのきまり(おおきく→おきく、おうきく、っの使い方など)にはふれないでおきます。

これは、また別にとりたてて教えるべきことです。

入門編にひきつづいて、「かなづかい、長くのばす音」の学びもアップする予定ですので、またその時に。

このお手紙は添削をせずに、次のくりかえし練習のヒントにだけします。

楽しかったことや伝えたいことをお手紙にすることで、形に残るのも嬉しいですね。

くりかえし練習をひらがなノートに

似た字やむずかしい字をくりかえし書きます。

最初は10cm平方くらいのできるだけ大きいマスに書きます。

マスに十字の線が入っているとなおいいです。

慣れてきたらマス目を小さくしていってください。

一文字をくりかえし書くのではなく、例えば「あ」の練習をしたい時は、あのつくことばをつくり、書くと飽きずにできます。

「あめ」「あした」「あまい」などことばづくりは名詞にかかわらず思いつくもので、できれば新しいひらがなを使ったことばだといいです。

あいうえおの音の発見

ひらがなは必ず音と対応させながら教えます。

すべての清音五十音を習ったところで、音を体系化する学びがいります。

「おとは ながくのばすと どうなるかな?」

音(音節)を長くのばすと、その音節をつくっている母音がでてきます。

「つ」→「う」

「く」→「う」

「し」→「い」

ところが、「あいうえお」は、もともと母音のみなので、いくらのばしても音は変わりません。

今まで習ったことばカードの中から、のばしても音がかわらないものを見つけ出してみましょう。

「あ、あいうえおだ。」

と子ども自身で気付く子もいます。

このあいうえおが、すべての音のもとになっていることを教えてあげて下さい。

そして、正しい口形で発音させます。

「あいうえお」と言うよりも「あえいおう」の方が、口の動きがスムーズになりますので「あ→え→い→お→う」の順番で進めていきます。

・「あ」の発音
「あ」はアゴが力まない程度に、大きな口を開けます。
そして、この縦長の口を、ちょっと笑った感じで少しだけ横に広げて発音します。

・「え」の発音
「あ」の発音から、やや口を横に広げます。「あ」よりも少し上下が狭くなります。

・「い」の発音
「え」よりもさらに口を横に広げて発音します。

・「お」の発音
唇を「お」の形で尖らせるようにします。
「う」よりも少しだけ口の形が大きくなります。

・「う」の発音
「お」よりもさらに唇をすぼめて発音します。唇に力を入れすぎないようにしましょう。
口を閉じすぎると声が出にくくなってしまうので、指一本入る程度広げましょう。

「この口の形は、あいうえおのどれでしょう。」と、口の形で、あいうえおのどの音かあてさせると楽しいです。

行の発見、㋮行と㋶行

あいうえおの母音を見つけたら、他の文字カードが長くのばすと「あいうえお」のどれになるか、分けてみましょう。(んだけなかまはずれです)

最初は母音のみで、分類するわけです。

次に、行をそろえます。

子音によって分類するわけです。

「同じ あ の仲間の音でも、音の出し方がちがいます。どこを使って音をだしているかな。」

口と答えると思います。

口の中にあるものとして、のど、舌、歯、歯ぐき、くちびるなどをたしかめて、

まずは、くちびるに気をつけて、声に出してます。

まの時、くちびるが動くことに気づくでしょうか。

親指と人差し指で上と下のくちびるをおしあけたままにして、あ段の音をいわせてみましょう。

他の音は何とか言えますが、「ま」だけは絶対に言えません。

「わ」も言いにくいのです。

ここでは、両方のカードを選んでおいてもいいでしょう。

同じように、い段をやれば「み」が、う段をやれば「む」が見つけ出せます。

このようにして「まみむめも」が発見できます。

「くちびるをくっつけて出す音」とノートに書いてまとめても良いです。

あと一つ発音で発見できる行は「らりるれろ」です。

これは、指を歯でくわえて、発音させたとき、その指を舌が上からも下からもなめる音のあつまりです。

つまり、舌がいったん上あごにいって、それからおりてくる時の音なのです。

これは、ま行にくらべると感覚的にはちょっとつかみにくいです。

あとの行は子どもの感覚をとおしては発見しにくいです。

ま行やら行のように、声を出すのに使うところや声の出し方が同じものを、たてにならべると五十音表になる、と説明しましょう。

それから五十音表の練習です。

段ででも行ででも言えるように暗記させて下さい。

言うだけだと飽きてしまうので、文字カードを五十音表に並べる動作も行うといいでしょう。

穴抜きにして、空いている場所に文字カードを入れるゲームをしても楽しいです。

にごった音

「か」に「゛」をつけたら「が」です。

まずは子どもがつけたいという字すべてに「゛」や「゜」をつけさせて、よませてみるといいでしょう。

そして、発音できる文字、発音できない文字をまとめます。

清音と濁音を使ってことばづくりをすると楽しいです。

「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」などの使い方はかなづかいの課題です。

ここではふれずにおくか、正しい書き方を教える程度にとどめておきましょう。

詳しい「ず」と「づ」、「じ」と「ぢ」の学び方はかなづかい⑤で紹介します。


家庭でできる。楽しく学ぶひらがなの方法 目次


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書き手プロフィール

塾長 片岡聡子

塾長 片岡  聡子

数学教育協議会会員
幼児からのさんすう専門塾を開講して30年、延べ2,000人近い子どもたちの教育に携わってきました。その経験と実績から『シナプスメソッド』を立ち上げ、子どもたちに提供しています。そして日々子どもたちに寄り添った教材開発を挑戦し続ける毎日です。

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